長嶋監督と篠塚和典の、「気が共振した!」
「ここぞという時に、長嶋監督は篠塚和典にその場を託した。
ここぞという時に、篠塚和典は長嶋監督の信頼に応えた。」
言葉はなくとも、彼たちは互いに「心の気」のテレパシーを飛ばした。
彼たちの間には、言葉で表現できないほどの、「信頼の尊さ」があったのだ。
気の世界では、これは、「正気」に属する。
≪気のキャッチボール≫
長嶋監督は、ここぞという時に、篠塚和典にボールを投げた。
篠塚和典は、これを受けとめて、長嶋監督に返した。
まさに、これは≪正気のキャッチボール≫というものだ!
本当に、感動しますよね、心打たれますよね。
だから、この試合は、ドラマチックだった、って、私は言うわけなんですよ。
まったく、≪名打者は心をも打つ!≫とはこのことだ!
まさに、ここぞという時に、ここぞという一撃、これが≪心気が成せる技≫なのです。
長嶋監督と篠塚和典の人間ロマンの物語を、こころで噛みしめよう!
長嶋監督と篠塚和典、彼たちの≪心気のキャッチボール≫は、
何もこの時が初めてではありません。
実はこの2方には、長年にわたっての≪心と心のつながり≫、
≪人と人の深い絆≫があったのです。
彼たちはお互いに引退するまで、一時も人間の心、人間の絆を忘れることなく、
球のキャッチボールならぬ、気のキャッチボールを投げ続けたのです。
まったく、あきれて口がふさがらないほど、シンプルで、太陽みたいな男たちだ!
この2冊の本、ぜひとも取り寄せて読んでほしい。
そして、こころで噛みしめて読んでごらん、私のあきれるほどの感動の気持ちがわかるから。
篠塚和典・著―「ミスターがくれた19年」 ―ベースボールマガジン社(p188~189)
長嶋茂雄・著―「ありがとう!シノ/名人・篠塚利夫」 ―恒文社発行
※のちに改名-篠塚和典
篠塚和典物語⑪へ続く・・・
あんどうよしみ
0 件のコメント:
コメントを投稿