篠塚さんが≪円環体の中心に立っていた≫
あの時、篠塚さんは、2度、打席を外した。
3度目に彼がバッターボックスに立った、その時です、
彼が構えた瞬間、「円環体」が出来たのだ!
もちろん、彼はその円環体の中心に身をおいていた。
私は目が丸くなって、それを見張った。
そうすると、一撃で、ボールが一直線にライト・スタンドへ飛んでいった……
で、サヨナラホームラン~となったわけなんですよ。
私は開いた口がふさがらなかった。
サヨナラホームランは、偶然ではない!
ホームランは偶然ではなかった!
だって、背筋がぞっとするほど、「神気」がみなぎっていた。
つまり、「円環体」とはそういうものなんです。
野球に興味がなかった私でも興奮した。
それ以来、私は野球はおもしろいと思うようになり、興味を持つようになった。
「神気」がみなぎり、鋭い眼力の光、軽快な身。
私は野球のことがよくわからない、でも、私は気功心法実践家ですから、
「心気」がよめるのです。
バッターボックスに立った時の篠塚さん、彼が構えた瞬間、「それ、来た!」と、
私は一瞬にして円環体の予感をするやいなや、円環体がまわりだしたのだ。
人の心がもつパワー、これが「心気」ですが、心気がみなぎるとそれが
「神気」を感じさせるのです。
人に「神気」がみなぎると、目が鋭くなって、まるで「第3の目」が光っているように見えるのです。
これを「鋭い眼力」という。
そして、こころよいまでに、身体が軽くなり、すばやい動作が取れるようになる。
カンフー映画でよくみかける、仙人のような身軽な動きのこと。
私の教室の生徒さんなら、私が言おうとするこのことがわかるでしょう。
これは≪心気≫が成せるわざなんです。
だから、サヨナラホームランは、偶然ではなかったのです。
武道を行く方なら、≪円環の中心に身をおく≫、このことがわかる。
そう言うと、何かと霊魂やら怪奇的な事柄を言われがちですが、そうじゃないんです!
武道をやっている方なら、理解して頂けると思いますが、
誰でも「心と体のバランス」を鍛錬すれば、「神気」という境地に達することができるのですね。
心と体が完璧な状態で一つになると、そこに肉眼では見えないが、自分の心身を囲む、
バリアのような、気の「円環」ができる。
その円環の中にいることを、≪円環の中心に身をおく≫、と言うのです。
「円環の中心」に身をおくと、何が起きるかって?何ができるかって?
それはまた明日の楽しみにしましょう!
篠塚和典物語⑫へ続く・・・
あんどうよしみ
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