頭でわかっているが、具体的に何をすれば、どうすればいいのか、
考えれば考えるほどわからなくなると、私の生徒さんはよく言います。
ですから、私はよく言うんです、頭で考えることではない。
まず、「気功心法」の概念を知っておくのです。
バランスとは、半分半分じゃない、右が50%、左が50%のつりあいじゃない、
バランスとは、≪全体≫のことなんですよ。
つまり、心と体のバランスとは、≪全体の循環≫をはかることなんですよ。
体力や技術があっても、心焦ってイライラすれば破られる。
仮に、あなたが、どんなに体力があっても、どんなに技術があっても、
心が焦って、イライラ、カリカリすれば、足が取られる。
足が取られると、足元がくずれる。
足元がくずれると、ケガのもと。
そうなると、全体のバランスがくずれませんか?
ですから、どんなに技術があろうと完全なものにはなりにくい。
スポーツの対戦なら、すきをつかれ、破れて敗戦する。
物づくりなら、心がここにあらずして、欠陥品をつくってしまい、
お客さんが危険な目に遭ってしまう。
心が健全でも、体力なければ病気にかかりやすい。
逆に、心に悩みや苦しみがなく健全でいても、体力がなければ
風邪にかかりやすく病気になりませんか?
ですから、心と体は、血行みたいに循環をよくはからないとうまくいかないのです。
これが、心と体のバランス、「気功心法の概念」なんです。
篠塚さんは、よくこのことを把握していたんですね。
だから、あの天才投手の伊藤智仁氏の高速変化球を抑え込むことに成功したのです。
伊藤が高速スライダーを武器にしたのなら、篠塚は、「心の気」を武器にした。
どんな試合だったのか、もう一度検証することにしましょう。
篠塚和典物語⑦つづく
あんどうよしみ
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